私塾 紫微垣

月の満ち欠け

月齢 月の形 名称 意味 時間と場所
1日
New Moon

・新月
(しんげつ)

・朔
(さく)

・朔日
(さくじつ)

・月発ち
(つきたち)
朔(さく)と書いて朔(ついたち)とも言う。陰暦の月初めの日をこのように呼ぶ。
一日(ついたち)は、
「月立ち」より来る。
日の出
朝、太陽が昇ったあと、約1時間経ってから、
針のような細い月が昇る。

日没
太陽とともにあり、
夕方、太陽に少し遅れて沈む。
2日 ・繊月(せんげつ)

・既朔(きさく)

・二日月(ふつかづき)
既朔(きさく)とは、すでに朔を過ぎたという意味による。 午前:東の空

朝、太陽が昇ったあと、約1時間半経ってから、
昇る。

午後:西の空

太陽が沈んだあと1時間半経ってから、沈む。
3日
Crescent Moon
・三日月(みかづき)

・若月(わかつき)

・眉月(まゆづき)

・蛾眉(がび)

三日月はその他、「剣」「鎌」「櫛」「舟」「弓」などと称される。 午前:東の空
  (薄く見える)


朝、太陽が昇ったあと、約2時間半経ってから、昇る。

午後:西の空
 (光って見える)

太陽が沈んだあと2時間半経ってから、沈む。
7日〜8日
Half Moon
・上弦の月
(じょうげんのつき)

月が満ちていくあいだの、ちょうど半分の月。この形が「弓」に似ていることにより、“上弦”の月と称する。なお、月が痩せていく間の半月のことを、下弦の月と呼び、区別している。 昼の正午
東から昇る




日没頃
真上




深夜
西に沈む
10日
少しづつ、膨らんでいく。
午後
東から昇る


日没頃
東の空に見える




真上



未明

西に沈む。
13日
Gibbous Moon
・十三夜月
(じゅうさんや)

旧暦九月の十三日を、十三夜という。
月のもっとも美しいのは、十五夜で、それに次いで美しいものが十三夜と言われる。

旧暦8月15日の月を芋名月と呼ぶのに対し、こちらは豆名月と呼ばれる。どちらも、月見の行事が行われ。「どちらかしか見ないと、片観月」と呼ばれて、忌み嫌われると言われる。

日没前
東から昇る



深夜
真上



夜明け前
西に沈む


14日 ・小望月(こもちづき)

・幾望(きぼう)


・待宵の月
(まつよいのつき)
翌日の満月を楽しみに待つという意から、「待宵」

幾望(きぼう)とは、満月(望月)の前の日の夜。は「近い」の意味を持つ。
日没前
東から昇る



深夜
真上



夜明け前
西に沈む
15日
Full Moon
・十五夜
(じゅうごや)

・満月(まんげつ)

・望月(もちづき)

・望(ぼう)


・三五の月
(さんごのつき)

地球は、月と太陽の間に、直線的に並ぶ。仲秋とは陰暦7月〜9月のちょうど真ん中の日。
正確な十五夜と、満月の日は異なるため、十五夜がまん丸い形をしているとは限らない。

またひと月のうちに満月が2回ある場合、1回目を
「ファーストムーン」。2回目は、「ブルームーン」と呼ばれ、「めったにない、稀な現象」という意味がある。


日没

東から昇る



深夜:真上



夜明け
西に沈む



(太陽の真反対に位置する)
16日 COMING SOON ・十六夜
(いざよい)


・既望
(きぼう)

有明
(ありあけ)

“いざよい”とは、
ためらう、躊躇するの意。十五夜よりもやや遅れて出てくるところから、このように名づけられた。また、月が残りながら夜が明けることを、
「有明の月」と言う。16日以降の総称である。
17日 COMING SOON ・立待月
(たちまちづき)

夕方、立って待つ間に出る月の意。

東から昇る



未明
真上



日の出前
西の空



午前中:西に沈む。
18日 COMING SOON ・居待月
(いまちづき)

月の出は、だんだん遅くなる。

座って待つうちに出る月の意。


東から昇る



未明
真上



日の出前
西の空



午前中
西に沈む
19日 ・寝待月
(ねまちづき)
・臥待月
(ふしまちづき)

月の出が遅く、寝て待つ月の意。

東から昇る



未明
真上



日の出前
西の空



午前中
西に沈む
20日 ・更待月
(ふけまちづき)

・亥中の月
(いなかのつき)

夜も更けてから上ってくる月の意。

亥中とは、亥の刻の中ごろという意味で、現代の午後10時頃を表す。その時間帯に月の出となる。
深夜
東から昇る



日の出前
真上



正午前
西に沈む
22日〜23日
Half Moon
・下弦の月
(かげんのつき)

・二十三夜月
(にじゅうさんや)

月が痩せていくあいだの、ちょうど半分の月。この形が「弓」に似ていることにより、“下弦”の月と称する。

なお、月が太っていく間の半月のことを、
“上弦の月”と呼び、区別している。
深夜
東から昇る



日の出後
真上



正午過ぎ
西に沈む
26日
・暁月
(ぎょうげつ)

・暁月夜
(あかつきづくよ)

・有明月
(ありあけ)

16日以降26日頃まで
夜明け(有明)の空に昇る月で、“暁月”ともいう。本来は十六夜以降の月の総称。
未明

東から昇る



日の出
東の空



午後
西に沈む
29日〜30日 三十日月
(みそかづき)


・晦日月
(みそかづき)

・晦
(つごもり)

月は姿を隠し、見えなくなる。
月篭り(つきごもり)から、
晦(つごもり)と呼ばれるようになった。

晦(つごもり)とは、毎月、30(三十)日のこと。「みそか」と読む。これにより、月末を
「晦日(みそか)」と呼ぶ。
日の出
月は朝日とともに昇り



日没
、夕日とともに沈む



よって目には見えない。

                     (上記の時間と場所は、平均的なもので実際には、時間にずれが生じます)

画像提供:プレ天文


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