私塾 紫微垣


美しい日本の言葉

言の葉 言葉、言の葉。元来、言葉はただ言と呼ばれ、「言」は「事」に通じていた。
言葉は「事実」ともなる重い意味を持つ。
その為、言の端を用いて、軽い意味を持たせたものが、言葉である。
器量よし 顔だちが良い  ・  容姿が美しい  ・ 目鼻立ちが整っている
気立ての良い 温かい心 ・ 思いやりがある  ・  よく気がきく  ・  親思いの
気さく 親しみがもてる ・ 気取らない ・ 人当たりの良い
健気(けなげ) 一生懸命 ・ ひたむき ・ いじらしい ・ 涙ぐましい
不憫(ふびん) かわいそう・気の毒・かわいい・いとしい
おかげさま お蔭様  ・ 他人様からのお力添え  ・ 神仏 ・ 亡くなった人からの霊威
漫ろ(すずろ) あてのないさま・目的のないさま・理由のないさま・漫然
並べて(なべて) 全体が同じようなさま・同じような状態・程度・総じて・おしなべて
一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい) 一寸の大きさは、約3.03センチ。五分はその半分。
それほど小さな虫にも、意地があり思いがあり、誇りを持っている。
それらを軽視したり無視したりしてはならない。
蟹は甲羅に似せて
穴を掘る
(かにはこうらににせてあなをほる)
蟹はその甲羅の大きさによって穴を掘る。
人は、その身丈によって望みを持つべきだ。
分相応の行いを心がけるべきだ。
蟹の横ばい猿の木登り
(かにのよこばいさるのきのぼり)
他人から見て、それが不自然に見えても、本人にとってはそれがいちばん妥当であることもある。


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